ヤマハは東京モーターサイクルショーで発表した電動トライアルバイク「TY-E」で、7月に開催される世界選手権「TRIAL E クラス」への参戦を明らかにしました。
電動バイクで世界に挑戦、今後のEV展開に活かせるか!?
ヤマハが突如発表した電動トライアルバイク「TY-E」。その存在にも驚きましたが、なんと7月に開催される世界選手権「TRIAL E クラス」への参戦を明らかにしたから驚きます。
すでに試験段階を終え、世界最高峰の舞台で闘えるマシンにまで仕上がっているということです。
東京モーターサイクルショーで世界初披露された電動トライアルバイク「TY-E」
そもそもトライアルって!?
まず、「トライアル」というバイク競技について説明しておきましょう。この競技は、誰が先にゴールするかというレース競技ではなく、岩場や林、沢など自然の難関エリアを利用して作られた採点区間(セクション)を限られた時間内(60~80秒)に一人ずつ走り、いかに減点のないように走破し、減点が最も少ない、つまりミスが最も少ないライダーが勝者となる競技です。
減点は、地面に足を付いてしまったり、セクションの外へ出てしまうなどで、マシンが後退したり足つき中にエンジンが停止することもいけません。
たとえば日本グランプリでは全15セクションあり、そこで勝利を収めるには高度なライディングテクニックだけでなく、強いフィジカルとメンタル、そしてマシンの高い性能が求められます。
押し寄せるEVモータースポーツの波
世界選手権「TRIAL E クラス」は昨年初開催され、今年は7月14-15日フランス・オロン、7月21-22日ベルギー・コンブレンオーポンの全2戦を予定し、「TY-E」はヤマハファクトリーチームから黒山健一選手が出場します。
2018全日本トライアル選手権シリーズ開幕戦で優勝の黒山健一選手
黒山選手はトライアル全日本選手権の最高峰クラスIAスーパーに、ヤマハファクトリーチームから参戦しており、歴代最多の通算11回のチャンピオン経験を持つ日本屈指のライダーです。
東京モーターサイクルショーでは黒山選手が「TY-E」でデモランを披露。エンジン搭載のトライアルマシンに混ざって、電動ならではのモーター音を鳴らす姿が印象的でしたが、いとも簡単にウイリー状態(前輪を上にあげる)や後輪をあげるなどアクションを次々に繰り出し、その操作性やパワー感は従来のマシンと何ら変わらないように見えました。
「ガソリン車にも引けをとらない性能」
開発を担当したヤマハの豊田剛士さん(写真右)によると「ガソリン車にも引けをとらない性能を果たしています」。また同じく開発担当の伊藤仁さん(写真左)は「バッテリーをどこに積むかは、マスの集中を考えて決めました」と教えてくれました。
マスの集中。つまり重いものを車体の重心付近に集めることで、運動性能を高めることにつながります。バッテリーはカーボン製の車体(モノコックフレーム)の中に収まっていて見えませんが、エンジンをモーターにし、燃料タンクやマフラーのない「TY-E」の車体はマスの集中が見るからに達成されていて、その言葉に納得です。
また豊田さんは「制御性に長ける電動マシンは、トライアル競技と相性がいいと思います」と語ってくれました。
たしかに筆者(青木タカオ)が乗ったことのあるいくつかの電動バイクは、モーター駆動という特性上いずれも低速域での加速が鋭く、そして電子制御によって緻密にトルク特性をコントロールしやすく、トライアル競技にはうってつけだと同感できます。
豊田さん、伊藤さんをはじめヤマハの開発陣は、さまざまなモビリティにEV技術を活かすことを考えており、この「TY-E」もその一環としてのもの。ヤマハの世界最高峰への挑戦、応援せずにはいられません。
https://kuruma-news.jp/post/87672
電動バイクで世界に挑戦、今後のEV展開に活かせるか!?
ヤマハが突如発表した電動トライアルバイク「TY-E」。その存在にも驚きましたが、なんと7月に開催される世界選手権「TRIAL E クラス」への参戦を明らかにしたから驚きます。
すでに試験段階を終え、世界最高峰の舞台で闘えるマシンにまで仕上がっているということです。
東京モーターサイクルショーで世界初披露された電動トライアルバイク「TY-E」
そもそもトライアルって!?
まず、「トライアル」というバイク競技について説明しておきましょう。この競技は、誰が先にゴールするかというレース競技ではなく、岩場や林、沢など自然の難関エリアを利用して作られた採点区間(セクション)を限られた時間内(60~80秒)に一人ずつ走り、いかに減点のないように走破し、減点が最も少ない、つまりミスが最も少ないライダーが勝者となる競技です。
減点は、地面に足を付いてしまったり、セクションの外へ出てしまうなどで、マシンが後退したり足つき中にエンジンが停止することもいけません。
たとえば日本グランプリでは全15セクションあり、そこで勝利を収めるには高度なライディングテクニックだけでなく、強いフィジカルとメンタル、そしてマシンの高い性能が求められます。
押し寄せるEVモータースポーツの波
世界選手権「TRIAL E クラス」は昨年初開催され、今年は7月14-15日フランス・オロン、7月21-22日ベルギー・コンブレンオーポンの全2戦を予定し、「TY-E」はヤマハファクトリーチームから黒山健一選手が出場します。
2018全日本トライアル選手権シリーズ開幕戦で優勝の黒山健一選手
黒山選手はトライアル全日本選手権の最高峰クラスIAスーパーに、ヤマハファクトリーチームから参戦しており、歴代最多の通算11回のチャンピオン経験を持つ日本屈指のライダーです。
東京モーターサイクルショーでは黒山選手が「TY-E」でデモランを披露。エンジン搭載のトライアルマシンに混ざって、電動ならではのモーター音を鳴らす姿が印象的でしたが、いとも簡単にウイリー状態(前輪を上にあげる)や後輪をあげるなどアクションを次々に繰り出し、その操作性やパワー感は従来のマシンと何ら変わらないように見えました。
「ガソリン車にも引けをとらない性能」
開発を担当したヤマハの豊田剛士さん(写真右)によると「ガソリン車にも引けをとらない性能を果たしています」。また同じく開発担当の伊藤仁さん(写真左)は「バッテリーをどこに積むかは、マスの集中を考えて決めました」と教えてくれました。
マスの集中。つまり重いものを車体の重心付近に集めることで、運動性能を高めることにつながります。バッテリーはカーボン製の車体(モノコックフレーム)の中に収まっていて見えませんが、エンジンをモーターにし、燃料タンクやマフラーのない「TY-E」の車体はマスの集中が見るからに達成されていて、その言葉に納得です。
また豊田さんは「制御性に長ける電動マシンは、トライアル競技と相性がいいと思います」と語ってくれました。
たしかに筆者(青木タカオ)が乗ったことのあるいくつかの電動バイクは、モーター駆動という特性上いずれも低速域での加速が鋭く、そして電子制御によって緻密にトルク特性をコントロールしやすく、トライアル競技にはうってつけだと同感できます。
豊田さん、伊藤さんをはじめヤマハの開発陣は、さまざまなモビリティにEV技術を活かすことを考えており、この「TY-E」もその一環としてのもの。ヤマハの世界最高峰への挑戦、応援せずにはいられません。
https://kuruma-news.jp/post/87672
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/liveplus/1522727031/
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moto-Eは巨大バッテリーで激重
1999年は世界チャンピオンを獲りにいくというオフシーズンの時期に開催されたインドアの大会で両手首粉砕骨折の大怪我を負い、
結局、世界チャンピオンにはなれずに、2005年を最後に世界選手権フル参戦を終了し、
イタリアに置いていた世界戦用拠点を引き上げ日本に戻ってきた。
世界選手権TRIAL-Eクラスのフランス大会は、全日本の北海道大会と同じ日に開催されるので、全日本選手権の北海道大会は出られなくなる。
今年は全日本でのライバルの6連覇阻止とチャンピオン返り咲きより、世界戦でのリベンジを優先したということだろうか。
インフラを含めてまだまだ課題はあるだろうけど、電動バイクの時代を待ってる。
たとえば、通常のエンジンは排気量の規制などがあるが
それとの公平性を保つために総電気容量と、時間あたりで使える電量の規制とかさ
バイクみたいな趣味の乗り物は電動は流行らないよw
原付の代わりの需要はかなりでるとは思うけどね
普通最大出力規制するかいっそ特定のモーター使うようにするか
そうすると車体全体の構成とコントローラーの調整で勝負が決まるのかな
電動車のみならインドアで開催可能な場所が増えそう
トライアル競技のルールの根本が揺らぐような気がしなくもないw
ただ、バックが容易とか、エンジン以上のレスポンスとか
よりエクストリーム方向に進むんだろうなぁと思うと、興味深い
てか、従来のトライアルバイク的なルックスである必要もないんだろうな
競技用と一般用ではまったく意味合いが違うし
一般用途でも、バイクに対して何を求めてるかで違う。俺はEV化して欲しいよ
市販車はよ
そうなんだよな、法的にエンジン車だと屋内でエンジンすらかけられないけど、電動車なら走り回れるからな
ドームや体育館的な場所でやれば客も呼びやすい
ホンダもかなり前に電動トライアルバイクを作ったと思うんだけどなどうなったんだろう
使い勝手を考えてエンジン車と同様に『クラッチレバー』を付けたそうで
もちろん変速のためではなく、車体制御のための一時的な動力切断用に
お前の中だけではなw
元記事でもレースではないと言ってるんですが
レースの意味分かってる?
それは個人の年齢やバイク歴や本気度で全然変わるよ
アラフォー・アラフィフのバイクブーム世代に限ってだけでも、2stマンセーもいれば8耐好きはマルチ以外バイクに在らずって感じだし、カウルも肯定派・否定派いるし、エンジンだって水冷って時点でウンコ扱いする奴もいるし、ちょっとでもレースかじった事ある奴の中でも市販車改造クラスの奴が峠族をあざ笑うのもいれば、そんな奴を半ば見下した意味も含めて生暖かい目で見る市販レーサー乗りがいたり、その中でもBキットしか手に入れられない奴とAキットの奴の間でも…と、キリがない
味気ないと思うか痘痕も笑窪と思うかは個人の度量の差
無限のヤツはカテゴリーが違うから比較対象にはならんでしょ。電動バイクっていうだけならヤマハはだいぶ前から市販してるわけだし。もちろん電動トライアルバイクってカテゴリーでは外国の他メーカーが先に市販化してるし、過去に全日本選手権にもでてるぐらいだから出遅れってのはあるかもしれんけど。
※12
トライアルに関しては電動って興味を持つ人はおおいんじゃないのかなあ?山とかで静かに走れれば気持ちよさそうだし。とくに外国では日本以上に山の中を走れる環境がある国もあるからね。
これは画期的な解決策じゃね?
休日に、箱バンに電動バイク積んで遊びに行く人口が増えるかね?
静かなら静かで危険な場合もあるし、結局ライダーのマナー次第でしょ
クローズドコースじゃないんだから、我が物顔でしょちゅう走ってたら閉鎖されて当然
個人的にはガソリン車と同等かそれ以上の特性なら大歓迎。
音疲れがないオートバイとか最高すぎる。
逆に劣るならゴミ扱い。
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