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3: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/12/20(火) 18:37:13.99 ID:VLOCwM0a
591 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/03(木) 20:02:27.58 ID:g5rysqqu [1/2]
ちょっと上にバイクの話が出てたのと、時期的に近いのもあって昔の話を一つ。

10年ほど前、大学を卒業し、社会人として上京した最初の年。
知らない土地で周囲に気を許せる様な人もおらず、慣れない仕事に四苦八苦していた。
年末も仕事がぎっしり入っており連日残業、折角のクリスマスも職場を出たのは23時頃。
帰りにコンビニで買い物して外に出ると、雪まで降る始末。
いつまでも仕事で成果を上げられず、毎日目の前の業務に忙殺されて、愚痴も相談も聞いてくれる人も見つけられず、
世間は浮かれている中自分は遅くまで残業して、さぁ帰ろうかと言う時に雪まで降って、
寒いやら惨めやら情けないやらで、建物の横の暗がりでしゃがみこんでしまった。

どれ位そうしていたか、突然眩しい光に照らされて思わず顔を上げた。
どうやらバイクが入ってきた様だが、よくよく見ると乗ってる人はサンタの格好をしている。
呆気にとられてついまじまじと見言っていると、それに気付いたかバイク乗りの方は
「メリ~クリスマ~ス」
とにこやかに声をかけてくる。以前呆然として声も出ない私。
「…おや、元気ないね。ちょっと待ってて」
バイク乗りの方はコンビニに入ったと思ったらすぐに出てきて、
「コーヒーとお茶、どっちがいい?あぁ、クリスマスプレゼントだから受け取って。しょぼいけど」
つられてお茶を頂いて一口飲んだ。じんわりと暖かかった。
「いや~クリスマスがなんだってんだよねえ」
「俺、予定もやる事も何もないもんだからさ、ついついこんなカッコでうろついてたんだ」
「そしたら街中での人気っぷりったら。プライベートはからっきしなのにね~」

と明るい調子で話し始めた。彼の自虐を交えたジョークなんかもあり、ついつい噴き出してしまった。
そんな感じで暫く立ち話をした後、彼はヘルメットに付けていたサンタ帽をはがして、
「ゴミになる様だったら捨ててくれていいよ、手間かけて悪いけど。」
と私に被せて、
「お詫びと言っては何だけど、貴方が泣いていた理由を俺が持って行ってあげるよ、なんつってね」
と最後まで調子の良い感じで、バイクで走り去って行った。帽子の中にはチロルチョコが2個入っていた。

4: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/12/20(火) 18:37:47.76 ID:VLOCwM0a
592 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2011/11/03(木) 20:03:24.11 ID:g5rysqqu [2/2]
それから、本当は帰郷する予定もなかったけど何とか電車を手配して年末年始は実家で過ごし、また頑張ろうと心機一転、戻ってきた。
あの人の乗っていたバイクを知りたくて調べている内に、段々と話せる人も増えていき、仕事も何とか回せつようになり。
なんだかんだで今では夫と2人の子供と平和に暮らせている。

子供にはサンタさんは本当にいるんだよ、会った事あるよと話している。
真赤なバイクに乗ったサンタさんに出会えたお陰で、今のこの幸せがあるんだと思う。


すいません、書いてたらちょっと長くなってしまいました。

5:774RR:2011/12/21(水) 15:54:26.60 ID:I4ZaRA8C
良いね 。・゚・(ノД`)・゚・。

68:774RR:2012/01/13(金) 23:18:23.67 ID:pSF9g7xb
バイクを降りて約10年

通勤で使っている車を、今度嫁が使うので
通勤用にバイクを買うことになった。

久々にバイク屋に行ったりして、
いろいろ検討した。
最後に乗ってたのがキャブ最終の900RRだったので
SSが本当は欲しかったんだけど、
通勤で使うのと、条件が250以下だったので
無難に現行のフォルツァにした。

69:68:2012/01/13(金) 23:23:48.43 ID:pSF9g7xb
続き

納車日、ワクテカしながらバイク屋へ向かった。
店員に一通り説明を受けてバイクを受け取った
250のスクーターとはいえ、やっぱ久しぶりに乗るのは緊張する。
とりあえず、バイク屋を後にして近所の保険屋に向かった。

70:68:2012/01/13(金) 23:26:15.41 ID:pSF9g7xb
続き

保険屋で任意保険に加入し、
次はGSで満タンにするか~とか思いながら外に出ると・・・・

フォルツァが・・・・・ない!!!


どうやらスマートキーのスペアがボックスに入りっぱなしだったみたいw


JK眺めながらのチャリンコ通勤になりました。

73:774RR:2012/01/13(金) 23:56:03.73 ID:rhWfnyyQ
ある意味泣けるなあ

87:骨抜きチキン:2012/01/22(日) 18:11:01.05 ID:9VS6QiHZ
夜勤明け バイクで湾岸飛ばしてたら原チャリ押してる奴がいた
一般道とはいえ脇道のない湾岸道路みんなビュンビュン飛ばしてる

あっぶねーなぁ、ガス欠だか故障か分からないけど
原チャリといえどバイク同士、困った時はお互い様だ

と引き返すことにした
右折信号に待たされ思ったより時間食ったが
ずいぶんと先に押している姿を発見。

先回りして手を挙げ声をかけ・・・?

あれ?

女の子じゃんw(゚O゚)w

『どうしたのー?』
「ガス欠ですぅ」
『やっぱりーwwさっき見かけて引き返してきたんだよ』
「えーそうなんですかぁ?すみません」
『ガソリン買ってきてもいいけどどーする?乗ってく?』
「えーと、乗ってきますぅ」

ラッキーw
小柄で目がおっきくて、めっさカワユス!

しかしこれは単なる人助け
よこしまな考えは捨てよう・・・

続きます

88:骨抜きチキン:2012/01/22(日) 18:19:51.85 ID:9VS6QiHZ
続きです

『じゃあ足はここ、手はおれのポケットに突っ込んどけば寒くないから』
「はーい」

なんだか嬉しそうだしw

モゾモゾと手を突っ込んできて
チャッカリしがみついている

かわいい・・

まじかわいい・・

恋に落ち・・・いやいかん!


しかしこんな時チキンなおれはなんのリアクションも取れず
ひたすら平静を装っている
信号待ちで挽回すべく

『おれも高速でやったことあるよ』
「あは、そーなんですかぁ?」
『・・・』

これがやっとだったんである

89:骨抜きチキン:2012/01/22(日) 18:27:33.20 ID:9VS6QiHZ
続きです

ところが彼女は話にのってきた

バイクのこと
彼女は働いてること
彼女も釣りが好きなこと

ゆっくり走りながらヘルメット越し大きな声で話した

スタンドに着くとおれがテキパキと話を進め
小さなタンクを借りて
原チャリのとこまでまた二人乗り

二人がかりで最後の一滴までガソリン入れたら
タンクを返しに今度は2台でスタンドへ

ほんのわずかな時間だったけど
いっぱい話して
2人でトラブル攻略して
小さな達成感があった

もうおれの役目は終わり別れの時が来た

続きます

90:骨抜きチキン:2012/01/22(日) 18:39:34.84 ID:9VS6QiHZ
続きです
『じゃあ帰るよー』
「あの、すみませ、あの」

バッグから財布かなんか取り出そうとしている

『いーよー、そーゆーのよそ』
「あの」
『気ぃ使わないでいいよ、バイク乗ってっとお互い様だから』

ばか、おれの馬鹿!
彼女は手を止めうつむいてしまった
おれはなんのフォローも出来ず

『じゃ、気をつけて』
と笑顔作って顔を向けると
彼女は手を出し小さくバイバイしてきた

その手に握っていたのは

携帯だった

え?アド?
そのままゆっくり走り去るおれ
そのままこっち見送る彼女
ちょっと下唇が出ているような表情に見えたけど
すぐにミラーから消えてしまった


ああ、時間よ戻れ   チーン!

93:774RR:2012/01/22(日) 19:10:36.96 ID:mPkyQS6v
泣けるな…

94:774RR:2012/01/22(日) 23:35:34.41 ID:pzf5nXT+
良いよ

97:774RR:2012/01/23(月) 08:25:56.48 ID:IfaILpUY
近所に原チャ乗らないで常に押して歩いてる有名な女いるんだがそいつか?

98:774RR@自治スレでLR議論中:2012/01/24(火) 00:51:03.03 ID:qiStY3wv
今度はお前がガス欠のふりして押して歩く→助けてもらう→また会いましたね///→結婚

100:774RR@自治スレでLR議論中:2012/01/25(水) 16:03:47.80 ID:OLR0Wzzt
いい話過ぎて腹立ってきた。飯にしよう。

102:774RR@自治スレでLR議論中:2012/01/25(水) 17:14:06.14 ID:Nic7s/N8
ちょっと心残りがあるので投下させていただく
スレチかもしれんが聞いてくれ

当時のスペック
私:17歳、愛車はカワサキのネイキッド
Rさん:身長175cmくらい、30歳前後
これくらいでいいかな?
それから文章書くのが苦手なので許してください


私がjk2年だった17歳の冬
中型免許取って初めて買ったバイクで単独ツーリングに行こうと考えた

どうしても横浜の赤レンガ倉庫に行ってみたかった
ただ免許取って2週間だし何より一人で遠く(片道300キロくらいだが)に行くことに不安があった
だがここは不安より好奇心が勝ってしまい、結局小雨が降る中出発した

いま考えてみればとても無謀である
しかも前後タイヤ交換して5キロも走っていない状態

道も標識見れば大丈夫だろうと安易に考え、いざ高速へ
だけど首都高まじ道わからん
車はえーwww
私はしっかり教習所で習った通り80キロで走行
トラックこえーww

103:774RR@自治スレでLR議論中:2012/01/25(水) 17:15:56.70 ID:Nic7s/N8
でも降りるIC調べてなかったからどこで降りたらいいのかわかんない
ガス欠になりかけてとりあえず降りたけどなんと工業地帯
たぶん浮島?だったかとにかく神奈川と東京の際だった気がする

ここで私のHPは0
ガス欠だし雨でずぶ濡れだし携帯の電池は切れるしで絶望した
たしか最後に時計を見たときの時刻は深夜2時過ぎぐらい

とりあえずバイクを押して近くのコンビニまで行き、雨宿りしながら泣いた
泣き疲れてうとうとし始めた頃
私の肩を誰かが揺らした
目を開けると男の人がのぞきこんでいた
なぜか怒られると思ってごめんなさいと言った私に
なぜここにいるのか?
バイクは故障か?
何歳か?
行くとこはあるのか?
これからどうするつもりか?
たぶんこんなことを聞かれた

104:774RR@自治スレでLR議論中:2012/01/25(水) 17:16:55.22 ID:Nic7s/N8
全部正直に話し、どうしていいかわからないと答えるとその人は車に乗れと怒った
怖くて言われるがままにした
そのままどこかのアパートに連れて行かれた
何もしないからお風呂に入りなさいと言われてとりあえず脱衣所へ
その人はすぐ戻ると言ったまままた車で出掛けて行った
コートやバッグをおろしたけどどうしていいかわからず、その人が戻ってくるまでドアの外で待ってた
少ししたら4人くらいの男の人が車に私のバイクを載せて戻ってきた
なぜかその人たちに見つかってはいけないと思い物陰へ隠れた
バイクをおろし3人の男の人たちは帰った
私はドアの前へ戻り部屋の主を待った
助けてくれた人をRさんとする
Rさんは私を見つけるとなぜ寒い中外で待ってたのかとまた怒った
それから私はRさんの言われるがまま動いた
お風呂に入って
服を借りて
ご飯をいただいて
ベットも貸してもらった
Rさんは俺がいると気が休まないだろうからと外出しようとしたけど申し訳ないのでここにいてくださいと言った
ベッドに横になるとすぐに寝てしまった
翌朝目覚めるとRさんは起きて朝ごはんを作っていた
一緒に食べながらなぜ昨夜あそこにいたのか説明した
また怒られた

105:774RR@自治スレでLR議論中:2012/01/25(水) 17:17:55.90 ID:Nic7s/N8
それから帰りの道順を説明してもらったがいまいちわからずにいると帰りは高速の入口まで車で先導してもらった

最後はクラクションで別れの合図をしたためちゃんとしたお礼を言えていない
Rさんあの時はロクに受け答えができなくてごめんなさい
それからありがとうございました

いま考えたら自分の行動はとても怖いものだし、Rさんがいい人じゃなかったら私は今こうして普通に過ごせていないかもしれない
Rさんは当時バイク乗りではなかったけど昔は乗っていたらしい
あれから何回かあのとき降りたIC付近を散策してみたけどRさんのアパートは見つけられていない

115:774RR@自治スレでLR議論中:2012/01/27(金) 17:43:30.21 ID:P6xNwBxR
ガス欠になりたまたまあった 自動車修理工場へ。事情を話し、「すいません、ガソリン少しだけ分けてくれませんか?」「ちょっと無理だね」



埼玉での話。

135:774RR:2012/02/04(土) 20:06:57.51 ID:1dtSY4Yw
>>115
俺自身埼玉県民だけど、確かに埼玉県民はドライなところがあるね。

116:774RR@自治スレでLR議論中:2012/01/27(金) 17:52:24.02 ID:jw2EdlCB
泣けるぜwww

236:235:2012/03/11(日) 00:31:48.28 ID:9FoA/Bsn
とりあえず・・・


数年前のことになるんだけど、
休日にバイクを掃除していたら親父がやってきて
ツーリングに行きたいと行ってきた。
親父は俺が小さい頃はハーレーとか乗ってたんだけど
ここ何年もバイクとは無縁の生活だった。
俺のを貸してくれと言うのだが、
当時乗ってたのがアフリカツインとCBR900RR
どうにかCBRにまたがれたので、
近所のツーリングスポットにしぶしぶ二人で行くことになった。

237:235:2012/03/11(日) 00:41:05.88 ID:9FoA/Bsn
ミラー越しに恐る恐るみると、
曲がるとき変に足でてたけど、なんとか乗りこなしている模様。
1時間ぐらいかけて、海辺の自販機のあるとこまで来た。
海を少しみて、俺だけコーヒーを飲んで10分ぐらいそこにいたかな。
しばらくして親父かもう十分とか言うので、来た道を帰った。
3日後、親父は亡くなりました。

238:235:2012/03/11(日) 00:47:55.50 ID:9FoA/Bsn
実はツーリングに行く2ヶ月ぐらい前に調子が悪くなり、
人口透析を毎日受けないとダメなぐらいになってた。
当日も透析を受けて俺のとこに来たらしい。
かなりきつかったと思うが俺の前では楽しそうにしていた。
多分もう自分が先がないと感じていたのかな。
最初で最後の親子ツーリングでした。


あと、フォルツァ無傷でありました。

239:774RR:2012/03/11(日) 03:27:30.76 ID:rcuOJ/yG
>>238
なくなる時にはそばにいれたの?

俺は父親いねーし男の兄弟もいねーからそういう
男同士の付き合いって少し憧れるわ

275:このコピペかw:2012/03/18(日) 12:26:30.87 ID:6wDGsRoi
732 名前:名無しさん? メェル:sage 投稿日:04/05/08 22:34 ID:???
今日、近所の交差点で車に乗って信号待ちをしていると、前方の右折車線でジリジリ前進している車がいた。
明らかに信号が青になった瞬間に曲がっちまおう、っていうのが見え見え。
この道路は主要幹線(って言っても所詮田舎のだが)で交通量も多い。確かにこのチャンスを逃したら、右折信号が出るまでの数分は足止めを食らうだろう。

俺は「ほんの数分も待てねーのかよ。やらせっかよ、このDQNが」と毒づきながら、信号が変わる瞬間を待っていた。
当然譲る気は無い。昼飯前の空腹感と暑さが俺を少々苛立たせていた。

すると、いきなり、俺の左の車線の車から中年の男性が降りてきた。自分の車を放っておいて。その車には誰も乗っていない。
もうすぐ信号が変わる大通りで信じられない出来事。
そのおっさんは、俺の車の前に背を向けて立ち、『止まっとけ』のサインを出しつつ、右折しようとした車に『早く行け』と手を振った。

右折車が結構なスピードで右折していく。しかし、俺の目にははっきりと見えた。
苦しそうな顔の女性が。助手席の窓にまで達した大きな腹。明らかに妊婦。

276:このコピペかw:2012/03/18(日) 12:27:41.03 ID:6wDGsRoi
俺は、咄嗟に助手席の窓を全開にし、小走りで車に戻ろうとしていたおっさんに叫んだ。
「ありがとう! 全然気づかなかったよ!」
おっさんは、ちょっとびっくりしたような顔をすると、
「仕事が交通整理なんでな!」
と、笑いながら言い返してきた。その顔の誇らしげなこと。とても眩しく見えた。

後続車の猛クラクションの中、俺たちは慌てて発進した。ハザードを2回焚く。多分、隣の車も。
結果的に俺は何も出来なかった訳だが、あそこで「ありがとう」と言えた自分に感謝したい。
素直な感謝の気持ちをそのまま言葉にする。
自分が本当に思っていることを口にして言うだけなのに、それが恥ずかしくて出来なかった、愚かな俺。
いままで、本当に言いたいことも言えず、へらへら生きてきただけの自分を後悔する毎日だったから。
それがちゃんと出来ることを教えてくれたおっさん、本当にありがとう。
そして、あのときの妊婦さんが、元気な子供を生んでくれることを、心からお祈りします。

277:774RR:2012/03/18(日) 15:46:55.57 ID:OF+UVVSx
バイクいねぇwwwwwwwwwwwwwwww

302:774RR:2012/03/26(月) 15:16:45.15 ID:7d2Z3wH8
主人は3年前に左目を失明した
義眼を入れているので、見た目は言われなければわからない

失明した原因は当時1歳7ヶ月だった息子とじゃれあって遊んでいた時
おもちゃの先端が主人の左目に運悪く刺さってしまったからだ
事故当時、主人より息子の方が泣き叫んでいたように感じる
子供心にただ事ではないことを感じていたんだろう
傷の具合が良くなくなってから主人は、自分の運転中に何かあってはならない、と車の運転をやめた
趣味だったバイクも売った
ただ、いつの日か後ろに乗せて一緒に出かけるために、と息子の1歳の誕生日に買った
新品の子供用ヘルメットはまだ家にある

4歳を過ぎた息子は今、父親の左目が見えないことも、なぜそうなったかも、まだ知らないはずだ
言ってはならないと主人にきつく言われているし、私自身わざわざ教える必要もないと思っているからだ
ひょっとしたらもう父親の異変に気づいてるのかも知れない

主人は今日も息子と一緒に公園に出かけ、大はしゃぎしながら帰ってきた
いずれ父の左目が見えないことも、その理由も知る時が必ずやってくるだろう
だけど私には泣きじゃくる息子の頭を笑顔で撫でている主人しか想像できない

主人が、父親が、彼で本当によかったと感謝の気持ちでいっぱいだ

307:774RR:2012/03/27(火) 00:30:29.04 ID:AYu8j+9a
別スレで書いたので忘れないうちに書いておきます。 
泣けるかどうかは微妙です。


それはきっかり一年前の話。
俺は某オクで「車種不明 不動」と書かれて出品されていたバイクを見つけた。
サイドカウルの文字から125ccらしい。 
説明には「動きません。 書類等ありません。 当方詳しくないので説明にはお答えできないかもしれません。
また、取りにきていただける方限定でお願いします」とあった。
俺の他に入札者はいなかった。 6000円で落札した。
その週の日曜日、会社のトラックを借りてはるばる伊豆は下田までトラックで2時間半走った。
指定された場所がわからなかったので近所の人に聞いてみると、
「あぁ、あそこの小屋か。 あんたまさかバイクか何か持ってくんかね?」と聞かれた。
「え? はい、バイクを引き取りに来ました。知ってるんですか?」 どうやら、その御仁の話のよると、
地元の人なら知ってるボロい小屋で、中にはずっと昔からオートバイがおいてある。 近所の人は何か出るといって近寄らないらしい。
御仁に教えてもらった通りにgkbrしながら小屋へトラックを走らした。

308:774RR:2012/03/27(火) 00:30:45.07 ID:AYu8j+9a
すると小屋が見えてきた。海が見える小高い丘の上にある。
小屋の横へ行くとそこには朽ち果てていて、でもどこか貫禄のある黒いオートバイが止まっていた。
そのバイクを観察していると出品者の方が現れた。五分くらいだろうか。
簡単な手続きをすませ、代金を払い、トラックへ積み込む。 うはwww重てぇwww
出品者の話によると、
親戚のような人が三十数年前に大田区からこっちへ越してきたが、その後すぐに亡くなった為、
土地ごと譲り受けたが面倒なので放置していたという事らしい。
このオートバイは帰らぬご主人を海を見ながら30年以上待っていたのだ。 
その表情は、角ばっていてそれでいて丸いライトカウルと相まってどこか悲しげに見えた。
帰りのトラックではくすんでいる翼のエンブレムが夕日に光った。

309:774RR:2012/03/27(火) 00:31:02.94 ID:AYu8j+9a
家に帰ってその日はもう暗かったのでエンジンは掛けずに、このバイクを調べる事にした。
一晩調べて、このバイクがホンダ ベンリィ CD125k というバイクで、
1969年モデルだという事が判った。
次の日、朝早くに起きてベンリィいるガレージへ行った。昨晩は気がつかなかったが、もう一台のバイクと顔を合わせていて、
なんだか微笑ましかった。 そのままにして、コーヒーを飲みながら話かけてみた。
俺「お前、ご主人死んじゃったんだってな。 どんな人だった?」
ベンリィ「・・・・・」
俺「30年も海の見える小屋でじっとしてたんだろ? 寒くなかったか?」
ベンリィ「・・・・・」
返事は無い。バイクだから当たり前だ。 ふとタンクを開けてみた。 
ピカピカじゃねぇか。 キャブもちょっと掃除すれば平気そうだな。
エンジンオイルもあめ色のきれいなオイルだった。 
俺「お前のご主人、死ぬ前に手入れしてくれてたんだな。 何十年も放って置かれるのを知ってたのかな。」
無言の会話でもいいんだ。 俺はこいつといつか旅をすると誓った。

310:774RR:2012/03/27(火) 00:31:21.63 ID:AYu8j+9a
譲り受けた小屋は電気工事の工具や部材でいっぱいだった。小屋の中、海が見渡せる大きな窓の中に
ベンリィは置いてあったそうだ。

きっと電気工事で忙しい主人の足として町工場が並ぶ下町、大田区を走りまわっていたのだろう。
雨が降れば当時の砂利道はすぐ水溜りだらけ。 でもそんな泥で主人を汚さない深いフェンダー
どれだけ積んでもびくともしない頑丈なキャリア
坂道でも二人乗りしてても踏ん張り強くうなるエンジン。
見やすく主人の安全を守るランプ類。
会議なんかがあってもスーツと革靴でも載れるロータリーミッション。

主人を安全に早くお客の所へ送り届ける。 それがベンリィの使命。
そんな事を思いながら必死にメンテした。

気味が悪いくらいに中がきれいなタンクにガソリンを入れて、エンジンオイルを交換して、プラグを磨いて、
キック三発蹴った。 グオォォォォォォンン!!
なぜだろう。涙が出た。

その日は一見錆さびのフレームを磨いたりタイヤに空気入れたりした。
幾日かたってからナンバーと自賠責を掛けてベンリィに取り付けた。
ボロいバイクなのにナンバーだけ綺麗。
まだ原付しか免許を持ってないので、免許持ってる親父に乗ってもらった。
心地よいパラツインの音を響かせながら走るベンリィはやはり夕日に輝いていた。

311:774RR:2012/03/27(火) 00:31:41.84 ID:AYu8j+9a
その後いろいろ忙しくてしばらくほったらかしになってしまった。

今度はいくら蹴っても押しがけしてもうんともすんとも言わない。

どうしたものか。

プラグを変えたり、キャブを掃除したり、燃料コックバラしたり、
点火の配線をひとつひとつテスターで計ったり、やっぱり気になってもう一回キャブばらしたり。

でもうんともすんとも言わない。

どうして?分解したキャブとにらめっこしながら落ち着いてコーヒーをすする。

掃除して乾いてるはずのフロートから何かが染み出ている。 真鍮のフロートに穴が開いていた。

どうしよう。部品も出ないし中古部品もなかなか無いし・・ 
途方に暮れているときに、近所のおじいさんが通りかかった。 「なんだ、懐かしいバイクだな」
話しかけられて、簡単にここまでの話をした。 するとじいさんは、
「こういう昔のフロートは半田付けで直るんだよ。三日三晩乾かして半田で穴をふさいでみろ」
この時代のバイクは金属でできている部分が多いので修復ができるらしい。
三日三晩じっと待った。そして穴を埋めて、組み立てて、いざキック。

三発目で掛かった。まるであの時のように。

312:774RR:2012/03/27(火) 00:31:58.18 ID:AYu8j+9a
それ以来、バイクや車に携わっていたと言う御仁に合う度にいろいろな小技なんかを聞いて回った。
ピカールで取れない錆はバーナーであぶったり、木工用ボンドを塗ってはがして見ろとか、
いろんな事を教わった。 
そんなこんなで、ベンリィのレストアは、車体代込みで、たった1万二千円で完成した。 
いろいろな職人に部品は変えるものではない。直して磨けと言われた。 
それはなんだか古臭い考え方な気もしたが、「もったいない」という単語のすばらしさを身をもって感じた。
 
ピカピカになったベンリィと二人、
可能な限り、できれば死ぬまでこいつと一緒に旅をしようと誓った。
死んでいったご主人、これから亡くなってしまう貴重な技を持った職人たち。
いろんな人の思いを乗せて今日もベンリィは走る。
古いバイクを見かけたら、どうか暖かい目で見てやってくださいね。
きっとそこには色々な思いが詰まってますから。

     お わ り

315:774RR:2012/03/27(火) 22:13:37.14 ID:sDvlrboV
>>312
>これから亡くなってしまう貴重な技を持った職人たち。

なぜか笑いが止まらない。。。。

319:774RR:2012/03/28(水) 15:50:55.48 ID:eONn+YOM
>>312
おもろいよ
1367年っていったら室町時代かぁ

間違いを笑ってすまないが想像したら笑いが込み上げてきた



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